バーベキューの煙対策には「油」が肝心|燃料と調理法を工夫する
コンロと燃料、そして焼き網か鉄板があれば、誰でも手軽に始められるバーベキュー。近年は、自宅の庭で楽しむ人も増えています。ですが高いハードルを感じる人も少なくはなく、その主な原因は「煙」にあります。
筆者もコロナ禍以前、親戚とバーベキューをしましたが、目が痛くなったり、服に焦げくさいにおいがついたりしました。これがおうちバーベキューだったら、近所迷惑にもなって一層大変だったでしょう。
そんなバーベキューの煙対策には、食材を焼くときの「油の処理」が肝心なのだとか。この記事で、くさい煙を出さずに調理する方法を学びましょう。対策方法はたったの2パターンで、ご家庭でも簡単にできますよ。
この記事を読むための時間:6分
目次
バーベキューのひどい煙は「炭」と「油脂」が問題
バーベキュー中の煙の原因は大きく分けると以下の2つになります。
- 質の悪い炭
- こぼれた油脂
これらの原因を1つずつ詳しく見ていきましょう。
炭の質の問題
まず「炭」の方ですが、質の良くない炭を使うと、焼き方に問題がなくても煙がたくさん出ることがあります。
物質は加熱されると、物質内の水分をすべて蒸発させてから、可燃性のガスをつくるもの。生焼けの炭は中途半端に水分を含んだまま燃えるので、炭の微粒子がガスになるものとならないものとで中途半端な状態に。炭に残った水分と炭の微粒子とが合わさって、黒い煙に見えるのです。
異様に安い炭は、炭に適していない木を使っていたり、焼き方の詰めが甘いことがあったりします。また、買ってから長く使っていない古い炭は、空気中の水分を吸ってうまく火がつきません。こうした炭は概して燃える勢いが弱いもの。たくさん使わなければならず、経済的でなく、火加減を誤ることもあります。買ってから何年も経った炭は潔く諦めて、新しい炭を買うようにしましょう。
油脂の問題
そして、もう1つの問題が「油」。肉からこぼれた油脂が炭に直接触れて、熱されると、油の微粒子が一気に炭化します。そのときに蒸発した水分と、油の微粒子とが結びついて煙が出るのです。
脂の量が多いと炎が上がり、せっかくの食材が黒コゲに! また、網に洗い残した油がこびりついていると、次に使うときに煙が上がることもあります。汚れた油の処理は面倒ですが、面倒がらないできれいに掃除しましょう。
煙の浴びすぎは病気や中毒症に!
たかだか煙くらい……と思っていると、煙を吸い過ぎて体調を崩すケースもあります。
目立つのは、油や炭の微粒子が目や気管に入り、粘膜を傷つけること。大きな粒子だと角膜を傷つけ、失明する危険性もあります。「痛くて目が開けられない」「涙が止まらない」というときは、すぐに眼科へ行きましょう。
また、炭や油が熱されて一酸化炭素が生じ、頭痛やめまいがすることもあります。バーベキューは野外で行うので、中毒症の危険は少ないですが、コンロから離れて煙を吸い過ぎないようにしてください。
煙対策は大きく2パターン!おうちバーベキューおすすめレシピも紹介
続いては、筆者厳選・煙対策の方法を紹介します!
誰でも簡単に始められ、片付けなどを楽にしてくれる方法ばかり。やり方は大きく分けて2パターンあります。
- 受け皿を使って調理し、油をこぼさない
- 煙を出さない焼き方をする
自分のできそうなところから始めてみましょう。
「受け皿」つき料理を選ぶ
まずはアルミホイルや鉄板で油を受けられるように、「調理法」を工夫しましょう。
バーベキューというと、野菜や肉を網焼きにするイメージが強いですが、受け皿を使ってじんわり熱を通す方法も、うま味が逃げず、違ったおいしさをもたらします。
アルミホイルで包むホイル焼き
リーズナブルで手軽な調理・後片付けをしたいなら、食材をアルミホイルで包んで焼くのはどうでしょうか。こんがり焼くよりも肉や魚の身が柔らかくなり、食材にかけたバターや醤油、みりんなども過熱され、風味豊かなソースになります。
著者がよく作るのは、生鮭にキノコとタマネギを添えるホイル焼き。ホイルを開くと、香ばしい魚の油の香りがふわりと広がって美味しいですよ。じゃがいもに切り込みを入れて、バターを入れてホイルで包み、じゃがバターを作るのも素敵。
ホイル焼き系は家でもできるメニューが多いので、よく練習してからバーベキューでさっと披露するのはいかがでしょうか?
鉄板焼きは料理の幅が広がる
後片付けが苦でなければ、思い切って鉄板(もしくはホットプレート)で焼くのはどうでしょうか。
- 鉄板で熱がしっかり伝わる
- 鉄板が油を受け、汚れが炭にかからない
- ツルツルの平面なので網よりは洗うのが楽
鉄板焼きはこんなに嬉しいことが!(個人の感想です)
さらに調理できる場所が広いので、焼きそばやパンケーキなど、手の込んだメニューも作れます! 料理好きなら考えておいて損はないかも。
「焼き方」を工夫して油をこぼさない
続いては「焼き方」を良く考えて選ぶ方法です。使う道具はすぐに買える手頃な日用品ばかり。ですが、工夫次第では汚れを減らし、ゴミ捨てが驚くほど楽になりますよ。
「バーベキューといえば炭火!」とこだわりたい人や、「初めてだから……」となるべく安上がりに済ませたい人もいることでしょう。ですが、初心者のうちは「汚れや煙を減らす」ことを念頭に置くようにするべきです。
燃料は臭いの少ない炭かガス
初心者のうちは「においや煙の少ない炭」を使ったり、ガスの炎で食材を焼くタイプのコンロを選んだりするのがおすすめです。
生焼けの炭から発生する水蒸気と微粒子、または炭で熱された油の粒子を原因として、煙は発生します。お金を惜しまず、上質で煙の出にくい炭を使うようにしましょう。備長炭がオーソドックスですが、おすすめはおがくずを固めて焼いたオガ炭。安い割に火がつきやすく長く燃えます。捨てるはずの木くずを固めているので、エシカルだという声も!
また、おうちバーベキューならホットプレートで食材を焼くのもおすすめです。テフロン加工のプレートなら、脂汚れを拭いて落としやすいですよ。
油まみれの網をサッと捨てる工夫:アルミホイルと使い捨て網
煙は気になるけど網を洗うのが面倒という人は、はじめから捨てる前提で、使い捨てタイプの焼き網にするのもいいかもしれません。百円ショップやホームセンターに行けばすぐに手に入ります。大きさは35~50cm程度と、使い捨てながらも普通のコンロにもさっと乗せられるサイズ。網で焼いてジュージュー油を落としたい場合は、思い切って使い捨ての網にしましょう!
また、アルミホイルをコンロに敷くとさらに汚れ物を減らせます。以下の2箇所にぴったり密着させましょう。
- 炭置き場の底
- 焼き網の上(余裕があれば)
ホイルが油を受けてくれるだけではなく、太陽光と炭から発せられる熱を、キラキラの表面で反射して網を暖めてくれます。さらに、炭置き場に敷いたホイルをさっと持ち上げれば、燃え尽きた炭をすぐにゴミに捨てられるメリットも!
詳しくは当サイトの「アルミホイルはバーベキューのマストアイテム:調理と片付けを楽にする使い方」という記事をご覧ください。
まとめ
この記事では、バーベキューで煙が上がる理由と、煙を出さないための対策方法をご紹介しました。以下の3点を振り返ってみましょう。
- 油や湿った炭が高温で熱され、微粒子と水分が混じって煙になる
- ホイルや鉄板の受け皿など、油を炭に触れさせない工夫をしよう
- 思い切って使い捨ての網を使うのもよし
煙の量は工夫次第でぐっと減らせます。調理したい食べ物や人数にあわせて、色々な煙対策を考えてみてください!
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