お歳暮は日頃からの感謝を伝える習慣ですが、「頂いたときにどうすればよいか」を疑問に思う方が少なくはないと思います。そこで今回は、意外と知らないお歳暮のマナーとして、お返しは必要？不要？を解説します。

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お歳暮にお返しは必要？

そもそも、お歳暮を頂いた時にはお返しが必要なのでしょうか？

基本的に「お返しをする必要はありません」。お歳暮は日頃からの感謝を表す気持ちで贈るものなので、その間に対してまた感謝を…と重ねるとキリがないからです。

お返しをする場合とは？

お返しは不要と書きましたがNGというわけではありません。頂きっぱなしで気が引ける、どうしてもこちらからも感謝の気持ちを表したいなどの考えでお返しをしてもOKです。

 

他にも、目上の方から頂いた場合やお世話の度合いが同じ場合、頂き過ぎで気が引けるなどでお返しをする場合は「半返し」や「三分返し」としてお返しをしますが、お歳暮という名目は避けましょう。

お返しの際のマナー

ここからは、お返しをする際に気を付けたいマナーを解説します。

お礼をする

最初にやるべきことは何と言っても「お礼」を伝えることです。できるだけ早いタイミングでお礼をするのがマナーで、受け取ったら取り急ぎ電話でお礼を伝えた後でお礼状を出すようにすれば尚良しです。

 

基本的に、どのような相手から頂いてもお礼は必ずしましょう。お礼には「無事に届きました」という、先方からこちらに対しての到着確認の意味もあります。できれば品物が届いてから3日以内にお礼を出すように心掛けましょう。

品物に気をつける

頂いた品物と同じ品をお返しするのはNGです。それは「贈ったものを送り返した」ととらわれかねない為です。お返しの品物は相手に喜んでいただけるものを意識してお鍋のセット、お酒、地元の特産品、お菓子などが一般的です。

 

お相手の家族構成が分かる場合などは、それに応じて品物を決めるものおすすめです。もし、好みなどが分からない場合はカタログギフトがおすすめです。

相場を意識する

頂いた品物より、高価な品物を贈るのは「お歳暮を断る」という意味があるので避けましょう。お返しでの品物の値段は、頂いた品物の半額～同額程度にしましょう。どうしても気持ちや感謝を上乗せしたいといった感情からお返しは高額になりがちですが、金銭面でもマナーを守ることで相手に気を遣わせない意味合いもあります。

お返しを贈る時期

12月20日頃までにお返しを贈るようにすると、年末年始の準備を邪魔することなく受け取って頂けます。年末は不在にするご家庭もあるので年末に届けるのはマナー違反です。20日ぐらいまでに間に合わない場合は、表書きを「お年賀」「寒中見舞い」などに変え、元日から立春の間に贈るようにしましょう。

受け取れないお歳暮が届いた場合

頂くいわれのないお歳暮や職業、会社、仕事の都合上受け取れない場合もあります。お歳暮が宅配便で届いたのであれば、そのまま持ち帰ってもらうとができますが、その際にはただ受け取り拒否をするのではなく、その場で一筆添えた礼状を一緒に持ち帰ってもらうか、一旦受けとって包装し直して一筆を添えて返送するようにしましょう。

直接届けていただいた方には「お移り」を

お歳暮は「持参」が基本となっています。最近では宅配便などで済ませる場合も多いですが、直接来て頂いた方には「お移り」をするマナーも忘れずに。

 

お移りとは古くからある習慣で、頂きものがあった場合にちょっとしたものを包んでお返しすることです。「お付き合いがこれからも続きますように」などの願いが込められており、地方によって「おとめ」「おとび」など呼び方は様々ありますが、感謝の気持ちを表すことは共通しています。

贈ってくれた相手に感謝の気持ちを伝えることが大切

お歳暮で感謝の気持ちを頂いた際、お返しをしたいと思う気持ちに無理はありません。こちらからも感謝の気持ちを伝えたい時に、マナーを守ってお返しをするようにしましょう。そうすれば、相手に気を遣わせずに気持ちを伝えることができます。