日本には、お世話になった相手に感謝の気持ちを表す習慣として、「お中元」があります。しかし、お中元を贈る・贈るべき相手には決まりがあるのでしょうか？そこで今回は、お中元を贈る相手を具体例で解説します。

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お中元を贈る相手の判断基準は？

「お中元」を贈る相手に基準は特にありません。しかし、感謝を伝えたくてこれまでお付き合いがあった方全員にお中元を贈るとなると様々な負担ばかりが増えていってしまいます。したがって、普段の生活を送っているうえでお世話になっている方に絞るとおのずと贈るべき相手が見えてくることでしょう。

お中元を贈る相手の具体例

日頃からお世話になっている方の顔を思い浮かべると親族、義両親、仲人や上司、友人など様々です。それぞれの家庭環境や構成によって品物を変えることも重要です。

親族

日頃から近しい両親はもとより、離れて暮らす親族や両親にお中元を贈る場合があります。お中元は暑い夏を乗り切ってほしいと願い贈るものなので、品物と共に近況などを書いた手紙を同封するとより喜ばれるでしょう。

 

近年では、事情があって故郷への帰省がままならない場合などは替わりにお中元を贈る人が増えているようです。

義両親

親族や両親同様長い付き合いになっている義両親にもお中元を贈る方は多いです。結婚してから数年間は贈るようにして感謝の気持ちを伝えるようにすれば良い関係が続くことでしょう。

仲人

結婚の際にお世話になった仲人に贈る場合も多く見られます。マナーとして最低でも3年間は送り続けるようにしましょう。そこを一旦区切りとし、その後も関係を続けていきたい場合には継続して贈るようにしましょう。

 

贈るのを止める場合でも、突然止めることだけは避けましょう。暑中見舞いなどで近況を伝えたり、お中元とお歳暮両方を送っている場合はお歳暮だけにするなど段階を踏んでいくようにしましょう。

上司・取引先

仕事上でお世話になっている上司や取引先にもお中元で感謝を伝えることも忘れずに。贈る相手のリサーチを欠かさず、家族構成やどのような嗜好が喜ばれるかを考えて贈るようにしましょう。中には会社の規定でお中元やお歳暮が禁止されている場合もあるので、できれば事前に確認しておきましょう。

友人・同僚

こちらは比較的最近できた習慣だといわれております。目上の方や両親などにお中元を贈る習慣は昔からありましたが、親しい友人や同僚などにも感謝の気持ちを表したいという形から友人や同僚に贈るケースも増えています。

稽古ごとの先生

自身の稽古事はもちろんのこと、子供がお世話になっている稽古ごとの先生にもお中元で感謝を伝えましょう。実は以前からお稽古ごとの先生に対し「ボーナス」という意味合いでお中元などを贈る習慣があり、月謝1か月分の贈り物や商品券を贈る方もいます。

 

持参する際には、他の生徒さんや親御さんの目の前で渡すのは避け誰もいないところで感謝の気持ちを伝えましょう。

その他

上述した他にも、大家さん、恩師、主治医などに日頃の感謝を込めて贈る場合もあります。

お中元を頂いた場合はお返しをする

基本的に、お中元を頂いたらお返しをするのがマナー。必須ではありませんが品物でお返しをしない場合には、最低でもお礼状や感謝の電話をするようにしましょう。お礼は相手からこちらへの到着確認への意味に繋がるからです。

贈った相手にはお歳暮も用意

お中元とお歳暮には日頃のお世話に感謝を表す意味があるので、お中元を贈った相手には年末に感謝を表すお歳暮も改めて用意するのが基本です。近頃はお歳暮のみをケースが増えていますができれば両方とも贈るようにしましょう。

お中元がNGな相手とは

なかにはお中元に限らず贈答品を受け取れない職種もあります。

学校の先生、政治家、地方公務員、国家公務員などは法律によって「利害関係者からの金品や物品の贈与は禁止」されています。

 

利害関係者にあたらなければその限りではありませんが、後々のトラブルを避ける意味でもこれらの職種の方には贈らない方が無難だといえます。

お中元を贈り日頃の感謝を伝えよう

日頃から懇意にしてもらっている相手やなかなか会えない親族・恩人の方に感謝を伝えることができるお中元。「感謝」の想いで顔が思い浮かんだ相手こそ贈るべき相手ともいえます。お中元で日頃の感謝を伝えましょう。