スーパーなどのフルーツコーナーへ行くと、色鮮やかで香りの良いぶどうが、たくさん並んでいますよね。その見た目はさまざまですが、品種によって、どのような違いがあるのでしょうか？この記事では、ぶどうとマスカットの違いや、シャインマスカットと普通のマスカットの違いなど、気になる疑問を解決します。気になる方は、ぜひ最後までチェックしてみてくださいね

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ぶどうとマスカットの違いは？

全世界で10,000種類以上が存在するという、「ぶどう」の中の1種が「マスカット」です。まずぶどうとは、ブドウ科ブドウ属に分類される、つる性落葉樹であり、一般的にはその果実のことを指します。そのままフルーツとして食べられる品種や、ワインに加工される品種、レーズンに加工する品種などの全てを総称して、ぶどうと呼びます。

 

一方マスカットは、地中海地方が原産のぶどうの種類です。日本では黄緑色の皮を持つ、マスカットオブアレキサンドリアのことを指す場合がほとんどです。黄緑色の皮を持つ白ぶどうとよく似ているため、白ぶどう全般のことを、マスカットと呼んでいる人も多いですが、白ぶどうの中の一緒にマスカットという品種が存在するため、これは正式には間違いです。

シャインマスカットとマスカットの3つの違いを解説

見た目も香りもよく似たシャインマスカットと、普通のマスカットではですが、具体的にはどのような点が違うのでしょうか。ここでは、シャインマスカットとマスカットの持つ特徴の違いを、3つに分けて解説します。

果実の味わいや食べやすさ

普通のマスカットは、果実の中に種が入っていますが、シャインマスカットは種がなく皮も薄いため、水洗いするだけでそのまま食べることができます。通常マスカットも、その上品な香りと甘みで食べた人を魅了する人気の品種ですが、その特徴を受け継いでいるシャインマスカットは、マスカットをも超えるとされる、芳醇なマスカット香を持ち、爽やかな甘みで人気を博しています。

品種や色

シャインマスカットとマスカットの根本的な違いとして、品種が挙げられます。マスカットとはヨーロッパの地中海地方において栽培されたぶどうのことを指します。それに対しシャインマスカットは、ヨーロッパのぶどうとアメリカのぶどうを交配して日本で誕生した、和製ぶどうです。2006年に品種登録されたもので、まだ比較的新しい種類のぶどうとして分類されます。

 

マスカットは湿度の高い日本では育てにくかったのですが、品種改良されているシャインマスカットは日本の気候で育てるのにも向いている品種です。またシャインマスカットは、マスカット特有の香りを強く受け継いでいますが、マスカットの定義としてヨーロッパ生まれであるという条件があるため、正式な意味ではマスカットには分類されません。

貯蔵性の高さ

マスカットと比べると、シャインマスカットは貯蔵性が高くて日持ちしやすいという特徴があります。これは実の締まりが良く、環境の変化にも強いことが理由です。長期的に保存することが可能で、長いシーズンにわたって楽しむことができるため、母の日や父の日のギフトや、夏のお中元、お歳暮など、一年を通してさまざまなシーンでの贈り物にもぴったりです。

シャインマスカットが高級品である理由

購入しようと思ったときに、もう少し手の届きやすい値段だったら良いのに…と感じたことがある方も多いのではないでしょうか。シャインマスカットは高級品である理由としては、生産するまでに手間がかかり、高いコストがかかるという点が挙げられます。雨にも弱く、ハウスでこまめな温度管理をする必要があるため、設備のコストも高くついてしまうのです。

 

またシャインマスカットは比較的新しい品種であるため、生産量がまだ少なく希少であるということも、価格が高騰してしまっている理由です。作付面積は徐々に伸びていますが、早い段階で人気に火がついたため、需要と供給のバランスが取れずに相場が高くなっています。高級品であっても人気があり、多くの人に買い求められるのは、味の評価が高いからだといえるでしょう。

まとめ

いかがでしたか。ぶどうとマスカットの違いや、普通のマスカットとシャインマスカットの違いを解説しました。品種によってもその味わいや特徴が大きく違うので、知識を少しつけておくことでより一層ぶどうを楽しく食べることができますよ。召し上がる際には、ぜひ今回ご紹介した情報を思い出してみてくださいね。