甘くジューシーなぶどうは、食べ始めると止まらなくなることが多いことでしょう。大きい粒のぶどうと言えどもそれほど気になるサイズ感ではないため、ついつい食べすぎてしまいがちですが、糖質やカロリーの摂りすぎになることはないのでしょうか。今回は、ぶどうの食べすぎから考えられるリスクと、食べすぎないようにするための注意点について詳しくご紹介していきます。

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ぶどうの食べすぎから考えられるリスク

ぶどうは生のまま調理せずに手軽に食べられるため、無意識のうちに食べすぎてしまうことがあります。栄養がたっぷり含まれている分、たくさん食べてしまうと次のようなリスクが高まる可能性があります。

カロリーの摂りすぎ

ぶどうを食べすぎると、カロリーの摂りすぎになりかねません。一般的なぶどう100gあたりのカロリーは、皮なしで58kcal、皮つきで69kcalになり、りんご（53kcal）やすいか（41kcal）、いちご（31kcal）などよりも比較的カロリーが高めです。

 

果物の中でカロリーが高いバナナ（93kcal）やマンゴー（68kcal）などは質感があり、ある程度食べると満足感が得られますが、一つひとつの実が小さめのぶどうの場合は、感覚として食べた量がわかりにくくなりがちです。その結果、思っていたよりも食べすぎになってしまいます。

 

参考：文部科学省「日本食品標準成分表2020年版（八訂）」https://www.mext.go.jp/a_menu/syokuhinseibun/mext_01110.html

血糖値の急上昇

ぶどうの食べすぎは血糖値の急上昇につながる可能性があり、糖尿病などの生活習慣病を抱えている方は注意しなければなりません。ぶどうの成分には体内に吸収しやすい単糖類が多く、いくら食物繊維が含まれているからと言っても、摂取しすぎると身体への影響が心配されます。どうしてもぶどうが食べたいのであれば、かかりつけの医師と相談して、量や頻度、食べる時間や食事のバランスなどを考えるよう心掛けてください。

妊娠中のポリフェノールは胎児に影響も

ポリフェノールを多く含むぶどうは、妊娠中の方が食べすぎると胎児に大きく影響を与えることも。抗酸化作用があるためたくさん摂取したくなりますが、妊娠後期の過剰摂取は胎児の動脈管収縮につながる可能性があるのです。

 

妊娠中はできるだけ効率良く効果の高いものを食べたいところですが、同じものばかり食べると栄養に偏りが出てしまいます。上手に加減をしながら栄養効果の高いものを食べるようにしましょう。また、ココアや高カカオのチョコレートなど、ぶどうの他にポリフェノールを多く含むものと一緒に食べないように気をつけてください。

ぶどうを食べすぎないようにするために

では、気を抜くと食べすぎてしまいがちなぶどうを食べすぎないようにするには、どうすればよいのでしょうか。

1日10～20粒を目安に

どうしてもぶどうが食べたいのであれば、巨峰やマスカットなど粒が大きめのぶどうの場合は1日10～20粒、デラウェアのような粒が小さめのぶどうの場合は1日1～2房を目安にしましょう。バランス良く食事を摂るには、1日当たりの果物の摂取量を200gとするよう推奨されています。あらかじめお皿に盛り付けて食べるようにすれば、おおよその量が把握できるのでおすすめです。

 

参考：農林水産省「食事バランスガイド」https://www.maff.go.jp/j/balance_guide/

食物繊維と一緒に食べるのがおすすめ

ぶどうの食べすぎによる血糖値の上昇が気になるのであれば、食物繊維を含むものと一緒に食べることをおすすめします。食物繊維には糖の吸収を遅らせる効果があるため、急激な血糖値の上昇を抑えてくれることでしょう。

ぶどうの食べすぎに注意して美味しくいただこう

美味しくて栄養価の高いぶどうは、できるなら積極的に食べたいところです。しかし、ぶどうを食べすぎると、即座に健康被害につながるわけではありませんが、後々何かしらの影響が心配されます。ぶどうの食べすぎに注意しながら、他の食べ物とバランスを取りつつ、美味しくいただきましょう。