ジューシーな甘さがたまらないぶどうとマスカット。子供から大人まで人気の果物ですが、この2つには色以外にはどのような違いがあるのでしょうか。今回はぶどうとマスカットの違いについて、種類や特徴など徹底的に解説していきます。

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マスカットはぶどうの一種

夏が近づくと店頭に並び始めて、お中元などの贈り物としても好まれるぶどうやマスカットですが、実はマスカットはぶどうの品種の一つで、淡い黄緑色をした強い香りが特徴の「マスカット・オブ・アレキサンドリア」のことを一般的にマスカットと呼んでいます。

 

ぶどうにはたくさんの品種があり、大きさや色などが異なるものも多いため、違う果物だと思っている方ケースも多いかもしれませんね。

ぶどうの種類

世界中で1万種以上もの品種があるぶどうですが、大きく「黒ぶどう」「白ぶどう」「赤ぶどう」の3つの種類に分けられています。実が熟す前のぶどうは皮がどれも黄緑色をしているのですが、成長する過程で皮に含まれる「アントシアニン」という色素によって色が変化するのです。アントシアニンが多く着色すると皮の色が黒くなり、着色が少ないと皮の色があまり変わらなくなります。

 

皮の色が黄緑色をしたマスカットは、成長しても皮の色がほとんど変わらないため「白ぶどう」に含まれます。このように、ぶどうは皮への着色の度合いによって種類分けをしているのです。

一般的なぶどうとマスカットとの違い

では、一般的なぶどうとマスカットにはどんな違いがあるのでしょうか。ここで、詳しく見ていくことにしましょう。

色

一般的なぶどうとマスカットの一番の違いは、見た目の色です。皮にアントシアニンが沈着したぶどうは黒色や赤色をしていますが、私たちがよく目にするマスカットは黄緑色をしています。ただし、マスカットには赤色の皮のもの（紅マスカット、クイーンルージュなど）もあるので、いろいろと調べてみると良いでしょう。

皮

皮の色が黒や紫、赤に変化したぶどうには、皮の部分にポリフェノールが含まれています。皮を食べると渋みを感じるため、皮を好んで食べる方は少ないことでしょう。また、皮が分厚くなっているものも多いため、食用には向かないものがほとんどです。

 

一方マスカットは、比較的皮が薄いため、皮つきのまま食べる方が多くなっています。皮にポリフェノールが含まれていないこともあり、渋みを気にせずそのまま食べられます。

香り・味わい

香りや味わいは、ぶどうの品種によってさまざまです。香りが控えめなものから強いタイプもあり、ワインの原料には香りの強いぶどうがよく使われています。糖度が高く甘いぶどうもあれば、甘味も酸味も少なくパクパクと食べやすいものまであります。

 

マスカットには、ムスクに似た芳醇な香りがあり、甘味が強く酸味が弱いのも特徴で、締りがある果肉の食感を楽しみながら食べるのもおすすめです。

食べ方

一般的なぶどうの食べ方と言えば、生のままという方が多いですが、ジャムやレーズンの原料にするだけでなく、ワインやジュースにも使われています。実はぶどうの多くがワインに加工されていて、世界で栽培されている約7割のぶどうがワインの原料となっているのです。

 

マスカットについても、一般的なぶどう同様、生のままだけでなくジャムやレーズン、ワインに加工して使われています。

ぶどうとマスカットとの違いを知ってより美味しく食べてみよう

一般的なぶどうとマスカットは、皮の色や厚さ、食べ方などが違うため、別の果物と考えている人がいます。しかし、マスカットはたくさんあるぶどうの品種の一つなのです。今回の記事を参考にして、ぶどうとマスカットとの違いを知って、より美味しく食べてみましょう。