同じ職場の人が入院した際のお見舞い。デリケートな問題だけに普段の仕事とは違った配慮やマナーが求められますが、社会人として自分の立場をわきまえて失礼のないように対応したいものですよね。この記事では、職場の人のお見舞いのマナーや注意するポイントについて説明しますので、ぜひ参考にしてみてください。

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①お見舞いの前にすること

状況によっては、お見舞いがかえって相手の負担になる場合もあるので、周りの人や相手のご家族から状況を聞いておくことが肝心です。また、マナーとしては入院期間が短い場合はお見舞いはしないことが一般的。手術する場合は、手術の前日や術後2～3日はお見舞いは避けたほうがよいとされています。

 

お見舞いが可能な状況で実際に伺う際は社内規定や慣例がある場合も多いため、行く前に周囲の人に確認しておくとよいでしょう。社内規定がない場合でも、上司や先輩にはひと言相談しておいた方が安心です。他にも、大勢で押し掛けないように連携をとっておくなどの配慮も必要です。また、当日は面会時間や相手の都合を確認して時間内で伺いましょう。

②見舞金について

お見舞金を渡す場合、様々なマナーがあります。ここでは、お見舞金を入れる祝儀袋について詳しく説明します。

見舞金を入れるのに使用する祝儀袋

お見舞金は祝儀袋に入れるのがマナーです。ご祝儀袋も様々ですが、フォーマルで使用されるのは、紅白の水引が付いているご祝儀袋になります。水引は結び切りか鮑結びを選ぶのが適切です。「一度結ぶと解けないこと」から「2度と繰り返して欲しくない」という思いが込められています。また、本来は結び切りが正式なのですが、鮑結びも同じ意味合いが込められているために使用可能になった経緯があるため、より礼儀にこだわりたい相手には結び切りを選ぶとよいでしょう。

尚、入院を良くないこととして不祝儀袋を用意する人がいますが、不祝儀袋は使用しないので気をつけましょう。

祝儀袋の書き方

祝儀袋の表書きには、毛筆や筆ペンまたは太めのフェルトペンを使用します。上部に「御見舞」と書き、その下に贈り主の氏名を記入します。

連名の場合

「御見舞」の下に、右側から順に目上の人の氏名を記入します。

4名以上の場合

「御見舞」の下に代表者1名の氏名を書き、その左側に「他一同」もしくは「他一同」と記入します。ご祝儀袋の封筒の中に、お札と一緒に贈り主の全員の名前を書いたものを入れるようにします。

会社名義の場合

「御見舞」の下に会社名を書き、その下に社長の氏名を書きます。

③お見舞いの際の注意点

お見舞いの際は、相手に失礼のないように身だしなみや、会話に注意が必要です。ここでは、お見舞いの際の身だしなみや、会話の内容の注意点を説明します。

身だしなみ

職場の人や、仕事に関係する人のところに伺う場合は、紺などの地味な色のスーツが一般的です。また、病院は公共の場ですので、病院側や他の人が不快に感じたり、迷惑がかかることは避けるようにします。例えば、体調が悪い時は、臭いや音にも敏感になっている場合もあるので、香水や整髪料の匂いや女性のヒールなどの靴の音が迷惑になることもあります。そのため、いつも以上に気をつけましょう。

会話の内容

入院中の相手がストレスに感じたり、不安になる内容には触れないようにします。例えば、基本的にこちらから仕事の話はしないほうがよいでしょう。病気や怪我で入院している場合、職場に対して申し訳ないという気持ちを持っている人が多いはず。しかし、本人に聞かれる前から仕事の話をすると、相手を精神的に休まらない方向に追いやってしまう可能性があります。もし相手に聞かれた場合は話しても構いませんが、相手の心配につながらないように言葉を選んで伝えるようにしましょう。

 

また、相手が話さないのに病気のことを詳しく尋ねるのもタブーです。しかし、気を遣いすぎて深刻な雰囲気になっても相手が負担を感じるので、なるべく相手が明るい気持ちになるような会話を心がけ、長居せずに会話を切り上げるようにしましょう。

マナーを守って言葉や振る舞いに気を付けよう

職場の人とは仕事で関わることが多いものですが、お見舞いは相手のプライバシーに関わります。いつも以上に言動や行動には注意が必要です。入院している人はナーバスになっていることもあるので、失礼のないように、マナーを守って言葉や振る舞いに気を付けて接するようにしましょう。