冷蔵庫に入れっぱなしで使うのを忘れていた野菜…捨てるのはもったいないけれど、食べたらお腹を壊してしまうのでは？と対処に困ったことのある人は多いはず。今回は野菜の保存について解説します。

この記事を読むための時間：3分

代表的な野菜の消費目安と保存方法

どこの家庭の冷蔵庫にでも入っている、主要な野菜の保存方法や保存期間の目安、腐ったかどうかの見分け方を見ていきましょう。

キャベツ

キャベツを冷蔵庫で保存する場合、芯の部分をくり抜いて水を含ませたキッチンペーパー詰め、ビニール袋などに入れて芯を下にして野菜室へ。およそ2週間〜1カ月ほど日持ちします。使うときは1枚ずつ剥がしましょう。カットして保存するとその部分が茶色に変色しますが、食べても問題ないものの、あまり日持ちはしません。葉が溶けてぬめりが出ると腐っている証拠です。

たまねぎ

たまねぎは、腐ると中心部や外側が茶色に変色しますが、その部分を取り除けば十分食べられます。1年中冷蔵庫に入れている人も多いようですが、湿気を嫌うため芽が出たり腐るのが早まってしまいます。ネットなどに入れて涼しい場所に吊るすか、1個ずつ新聞紙にくるんで常温で保存すれば2カ月ほどは日持ちします。夏場は冷蔵庫で1カ月ほど保存できます。

大根

葉っぱが付いている場合は切り落としてから、新聞紙かラップで全体を包んで冷蔵庫へ。1〜2週間ほど日持ちします。水分が抜けてやわらかくなった場合でも、腐っているわけではないので食べても問題ありません。ただし、崩れてしまうほどに柔らかな場合や、変色、異臭などがあれば腐っていると考えても良いでしょう。

じゃがいも

新聞紙で包んで冷暗所か冷蔵庫で保存すれば、1〜3カ月ほど日持ちします。芽が出ても、その部分を取り除けば食べられますが、りんごと一緒に保存すれば発芽を抑えられます。カットして、中が緑色に変色している場合は、芽と同じように毒素を含んでいる場合があるので食べられませんが、赤っぽい変色の場合は大丈夫です。

にんじん

湿気を含むと傷みやすくなるため、新聞紙で1本ずつ包んで冷蔵庫に立てておけば2週間ほど日持ちします。黒ずみが出た場合は、その部分を取り除けばOK。柔らかくなってしまったら、1日水に浸してあげると復活します。中がスカスカになっても食べることはできますが、食感が悪いので早めに食べきりましょう。

白菜

新聞紙で包み、芯部分を下にして涼しい場所に立てて保存すれば1週間ほどは日持ちします。カットしたものはラップで包んで冷蔵庫の野菜室へ。腐ると変色しますが、その部分をはずせば食べられます。

きゅうり

きゅうりは湿気を嫌いますので、水分をしっかりと拭き取って1本ずつ新聞紙かキッチンペーパーなどで包みポリ袋に入れて冷蔵庫でヘタ部分を上にして立てておけば10日ほど保存できます。カビやぬめりがある場合は食べられませんが、柔らかくなっただけの状態は水分が抜けているだけですので食べることはできます。

もやし

袋から出して保存容器に入れ、ひたひたに水を張れば5〜7日ほど保存できます。その場合、1日おきに水を入れ替えましょう。腐ると変色や異臭がしますが、多少の変色や洗って落ちるくらいの酸っぱい匂いであればまだ食べられます。

レタス

丸のまま保存する場合は、成長点のある芯に爪楊枝を数本刺してからキッチンペーパーで包み、ポリ袋に入れて冷蔵庫へ入れると2週間ほど日持ちします。カットすると切り口が赤っぽく変色しますが、それは食べてもOKです。葉の部分が茶色に変色し、ヌルっとした手触りがあったり、酸っぱい匂いがする場合は腐っています。

まとめ

野菜は、味も栄養価の面でも、新鮮なうちに食べるに越したことはありませんが、ふと気がつけば腐っていた、なんてことも珍しくはありません。しかし、1日でも長く保存する方法を覚えておけば、そんな失敗をすることも少なくなるのではないでしょうか。