自然な甘さが魅力の干し芋はヘルシーなおやつとしても人気ですが、さつまいものスイーツでもう一つ人気なのが焼き芋です。どちらもさつまいもだけで作られますが、栄養成分やカロリーに違いはないのか気になりますよね。そこでこの記事では、干し芋と焼き芋とでは太らないのはどっちなのか、また栄養成分の違いや特徴について解説していきたいと思います。

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干し芋と焼き芋の栄養成分は？

干し芋と焼き芋、どちらもさつまいもだけで作られるので栄養成分は同じではないかと思われがちですが、実は両者の栄養成分は同じではありません。さっそく違いを見ていきましょう。

カロリー

干し芋と焼き芋のカロリーは以下の通りです。

 

• 干し芋…100gあたり約300kcal
• 焼き芋…100gあたり約160kcal

 

干し芋と焼き芋は、カロリーで比較すると干し芋の方がかなり高いことがわかります。ちなみにご飯の100gあたりのカロリーは約168kcalで焼き芋とほとんど変わりません。実は干し芋は乾燥させることで栄養素が凝縮されるため、グラム当たりのカロリーが高くなってしまうのです。

糖質

次は糖質を見ていきましょう。干し芋と焼き芋の糖質は以下の通りです。

 

• 干し芋…100gあたり約65g
• 焼き芋…100gあたり約35g

 

糖質においても干し芋の方が高く、焼き芋の2倍近くの数値になっていることがわかります。ちなみに焼き芋の糖質量は白米とほぼ同じです。

GI値

それでは食後血糖値の上昇度を示す指標であるGI値はどうでしょうか。干し芋と焼き芋のGI値は以下の通りです。

 

• 干し芋…55
• 焼き芋…85

 

GI値については、焼き芋の方がかなり高めであることがわかります。高GIの食品は血糖値を急激に上げてしまうためダイエットには不向きと言われています。GI値が高いとされているのは一般的に70以上なので、焼き芋は高GI食品。一方55以下の食品は積極的に取り入れたい低GI食品なので、ダイエットに向いているのは干し芋であると言えます。

食物繊維

お通じを良くしてくれる食物繊維はダイエット中に積極的に取り入れたい栄養成分です。干し芋と焼き芋に含まれる食物繊維は以下の通り。

 

• 干し芋…100gあたり約6g
• 焼き芋…100gあたり約3.5g

 

サツマイモには食物繊維が豊富に含まれていますが、より効率的に摂取するなら干し芋の方がおすすめです。干し芋には水溶性食物繊維と不溶性食物繊維がバランス良く含まれているため、適度に摂ることで食べ過ぎを予防しつつお通じの悪さを解消してくれます。

干し芋で注目すべき栄養成分

干し芋には、食物繊維の他にも注目すべき栄養成分が含まれています。それはビタミンB群とカリウム。ビタミンB群はさつまいも自体にも含まれていますが、干し芋は乾燥させることで2倍以上になります。ビタミンB群は脂肪燃焼に役立つので、ダイエット中にも積極的に摂取したい栄養素になります。

 

また、カリウムは体の中の余分な水分・塩分・老廃物を排出する働きがあるためむくみ予防に役立つと言われています。美味しく食べながらダイエットに役立つ栄養成分を摂取できるのは一石二鳥ですね。

太ることを気にしている方には干し芋の方がおすすめ

焼き芋と干し芋の栄養成分を比較すると、干し芋は糖質・カロリーが高いものの、GI値が低く食物繊維やビタミンB群、カリウムが豊富なためダイエットしている方に向いている食品だと言えます。もちろん食べ過ぎには注意が必要ですが、適量摂取することで満腹感が得られ無駄な食欲を抑えることができます。

 

間食やおやつとして食べるなら、2枚程度をよく噛んで食べましょう。温めるとGI値が上がってしまうので要注意です。

干し芋は食べ過ぎなければ優秀なおやつ

同じさつまいもでも、焼き芋と干し芋では栄養成分に違いがあることがわかりました。ホクホクとした焼き芋もとても美味しいですが、もし太ることを気にされているようであれば低GIで食物繊維が豊富な干し芋がおすすめです。とはいえ、美味しすぎて食べ過ぎないように注意してくださいね。